お客さんから言われた差別化の大切な大前提
金融機関に勤めていて、若い頃にお客さんから言われて気づいたこと。
「複合機の営業マンが素晴らしいのよ!」
これを言われたときにハッとさせられました。
それはビジネスマンは同業同士だけで、
比較をされているわけではない、ということです。
10年以上にわたって、未上場企業の年商50億以下の社長や経営陣と話してきました。
(上場企業や50億以上ともやりとりはありますが、個人的に好きだし、特異なゾーンはこの顧客層。おそらく自分の家の境遇がそうさせるのかも。その話はさておき。)
冒頭のお客様は最後に、
『これまで「いろんな業界」の営業マンを30年みてきたけど、いい営業マンは多くはない。』
こう語っていました。
私が気づいた点はここの「いろんな業界」という点です。
つまり、お客様からしたら、商品や会社、営業マンとしての前に、
「ビジネスマンの比較」をされている、という点です。
それまで私は銀行なら銀行同士、保険会社なら保険会社同士、OA機器・・・というように業界内での差別化しか考えていませんでした。
そうではなく、お客様からすれば、
「この人は、時間を割くに値するのかどうか」という点が最も重要です。
30年以上経営している方でしたので、いったいどれほどの営業マン、ビジネスマンと会ってきたのでしょうか。何千人のレベルではなく、何万人、何十万人でしょう。
だからこそ、自分自身が
・どのような「人、と、なり」をしたビジネスマンなのか、
・どのような営業姿勢のビジネスマンなのか
・様々な業界と比較して、自分はお客様のどこの分野で役に立つのか
ここを示すことが大前提です。
ここが真っ当であればあるほど、その分、差別化になります。
(真っ当な営業、は別途記事を書こうと思います。)