父親と向かいあう前の不安

様々な業界にコロナの影響はある。

 

当然、零細企業である我が家も同様だ。

 

社会にでて10年以上経つがまさかこんな形で向かい合うことになるとは。

 

「お店に人が来ないのよね。」

 

お袋のLINEで胃袋がギュッと収縮し、胸あたりが重々しくなった。

 

素直に大丈夫か?と心配になった。

メンタルもそうだけど、経営として大丈夫なのか、と。

 

「ついにやばい。」

 

本気でそうおもった。

 

 

しかし、事業として今どうなっているのか、想像できない、推測すらできない。

 

この時に思ったのだ。

「おれ家から逃げている」と。

 

言葉では

「中小企業のために!」とか

「両親と中小企業の経営者がダブるんですよね!」とか

「息子さんとよく話さないといけませんね!私は息子の立場だからよく分かるんですよ!」とか

「法人の役にたてるということがやりがいです!」

とか言ってたりするけど、

ホントのとこ、どうなんだっていう。

 

つまり、

「人様の経営アドバイスだ、承継アドバイスだなんだ、と言う前に、お前の家のことはどうなんだよ。」

 

「事業をしたこともないお前になにができるんだ」

 

「もしコロナによって困ってたらなにかい?助けてくれんのかい?稼いでくれんのかい?」

 

と、豪速球で脳内を自問自答が飛び交った。

 

悩む必要はなかった、そして妻に言った。

 

「おれ実家いって来るわ。親父とサシで話してくる。」

 

「ふーん、あそ。1人でいってね」

なんとも冷たい返事はさておき、

言ったものの、どう話そう。。。と悩む。